シンガポールの住宅価格上昇が鈍化
2023年1月27日
都市再開発庁が27日に発表したデータによると、民間不動産価格の指数は0.4%上昇した。これは2020年4-6月(第2四半期)以来最も弱い伸びだった。速報値は0.2%上昇だった。通年では8.6%上昇した。
価格上昇鈍化の背景には、民間住宅の供給不足や9月に発表された不動産市場抑制策、借り入れコストの上昇があり、12月の販売は14年ぶりの低水準に落ち込んだ。
原題:Singapore Home Prices Grow the Least Since 2020 as Boom Eases(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f0a76341ac8aa624803d2ad5465609950c14776
シンガポールは世界中の投資家が注目する都市の1つである。
2022年から鈍化は予想されていた。それでもまだ伸びていることに驚きの声も。
参考→2022年の経済成長率は3.5%程度、2023年は0.5~2.5%と予測
シンガポールの12月総合インフレ率は前月6.7%から6.5%に低下。
— REO国際会計士🇸🇬 (@SBizadvisor) January 26, 2023
ガソリン価格一服で「個人輸送」や住宅賃料の上昇ペース鈍化で「宿泊施設」が低下。
コアインフレ率は、上半期高止まりも、労働市場の逼迫緩和で下半期で減速予測。
値上がり厳しさも今年は収まるでしょうか。https://t.co/G15xYfHdJF
シンガポール
マレーシアの南に位置する島の都市国家。世界的な金融センター。
国全体が1つの大きな都市となっており、各都市の区分がない。
そのため「実質首都がない国」と言われている。
面積
728.6 ㎢(東京23区と同程度)
人口約570万人が暮らす都市。
開発されているエリアが限られており、人口密度が高い。
中心部周辺は高層マンションが立ち並んでおり、多くの人が10回以上の高層住宅に住んでいる。
URA:都市再開発庁とは
都市再開発庁(URA:Urban Redevelopment Authority)
シンガポールの都市開発を担当する。国家開発省の下に設置されている法定機関のこと。
何のためにある?
目的は2つ
- 土地を有効活用するための再開発
シンガポールは面積が狭く土地を有効活用する必要があった。
→都市再開発庁は1974年4月1日に設立。 - 人種に影響されない調和できる社会を作る
シンガポールは多民族国家である(中華系76%・マレー系15%・インド系7.5% [2019年6月])
何をしている?
- 都市開発の調整・管理
官公庁や民間の開発計画の審査、認可。
建築業界の専門家および一般市民と協力して開発促進のため、質の高いサービスの提供を目指す。 - 土地の利用計画・販売
URAの主な責務。 長期的な戦略的土地利用計画と5年から10年ごとに見直される中期計画の両方を策定。
シンガポール全体の土地利用と都市密度を指定し、URAによって55の計画区域に分割。政府のために民間開発者からの需要を満たすために入札によって土地を販売。 URAは、政府の土地の入札や予約された土地を購入するアプリケーションも扱う。 - 都市デザイン
シンガポール川エリア、オーチャードロードショッピングベルト、マリーナベイURAなど、特に関心のある分野では、都市計画と土地利用計画を策定。
他の政府機関と協力し都市デザインを強化。 - 公共の駐車場管理
街なかにある通常駐車、長期契約の駐車場、大型車の駐車に関する情報とサービスを一般提供。工事・商業用車両の駐車場管理、駐車違反、罰金に関する立法。 - 建物の保全
URAは1989年に保全マスタープランを発行。文化的および歴史的に重要な建物の保全のためのガイドラインとプロセスを定めた。
URAセンター
URAの機能に合わせて、社内建築家によって概念化された。
建物は2つのブロックで構成されており、中にあるシンガポール・シティ・ギャラリーは観光スポットとして人気。