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【無垢材の特徴と種類】フローリングや建具・家具に人気の無垢材とは?利用する際のメリット・デメリットも確認。

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無垢材

無垢材とは、人工的な加工を受けていない天然の木材であり、そのままの形で取り出された木材のことを指します。

年輪や木目もそのまま残されています。

一般的に木の風合いや質感が豊かで独特の味わいを持ち、耐久性や強度にも優れています。

しかし、自然素材であるため湿度や温度の変化によって膨張や収縮が起こることがあり取り扱いには注意が必要。

また無垢材は伐採された木の種類や産地、加工方法によって異なる特性を持っているため用途に合った種類や品質を選ぶことが重要です。

フローリングや家具、建築材料、内装材料などに使用され経年変化が楽しめる素材としても人気がありますが適切なメンテナンスも必要です。

無垢材のメリットとデメリット

無垢材を利用するうえで、どんなメリットとデメリットが考えられるでしょうか。見ていきましょう。

無垢材のメリット

まず無垢材のメリットとして以下のことが挙げられます。

  1. 自然素材である
  2. 耐久性が高い
  3. 耐熱性が高い
  4. デザイン性が高い
  5. メンテナンスが容易
  6. 環境にやさしい

自然素材であること

無垢材は自然の素材であり、その木材が持つ特有の風合いや色、木目などが楽しめます。素材ならではの風合いや木目が美しく、自然の温かみを感じることができます。

また、長期間使うことで木材の経年変化が楽しめるのも無垢ならではの良さ。

耐久性が高いこと

無垢材は木材の中でも硬い種類のものが多く、摩耗や衝撃に強いため、長期間使用することができます。

耐熱性が高いこと

木材自体が熱伝導率が低いだけでなく、表面に油分を含んでいるため、高温に強く、キズや汚れもつきにくいです。そのため意外かもしれませんが耐熱性も高いのです。

デザイン性が高いこと

無垢材の大きな特徴が自然のままであること、木材の種類によって色や木目が異なること。

そのためデザインの幅が広く、様々なインテリアに合わせることが可能。自分好みの材料や柄を選ぶことができオリジナリティも出しやすくなります。

メンテナンスが簡単なこと

メンテナンスが必要な無垢材ですが、樹脂や塩ビ系の床材と比較すると表面が加工されていません。

万が一キズや汚れがついた場合でも、表面を簡単に修復できることがメリットです。

環境にやさしいこと

木材は再生可能な資源であり、特に無垢材はリサイクルや再利用が簡単

よって環境に配慮したエコロジーな素材として注目されています。

無垢材には耐久性・デザイン性・メンテナンス性・環境性など多くのメリットがある。

無垢材のデメリット

一方、無垢材のデメリットは以下の通りです。

  1. 経年劣化の心配
  2. メンテナンスの必要性
  3. 価格が高い
  4. 木材の種類によっては加工が難しい
  5. 湿気や温度変化に弱い
  6. 耐久性に限界がある
  7. 重量がある
  8. 木目にばらつきがある

経年劣化が目立つこと

経年変化によって風化・腐敗・変形・割れ・色褪せなどの現象が生じる場合があります。

合板などの加工材に比べて劣化が感じられやすい。

メンテナンスが要ること

加工されていないため湿気や虫害などに弱いです。

無垢材を美しく長期間にわたり保つためには、定期的なメンテナンスが必要。

よくあるメンテナンス方法はこちら

  • ホコリや汚れが付着しないよう、表面を乾いた布でこまめに拭き取る
  • 無垢材を保護し、光沢を与えるためにオイルやワックスで仕上げる
  • 湿度の変化に敏感なため、適切な湿度を維持する

高価な素材が多いこと

無垢材は一般的に高価な素材であり加工が難しいためその分製品価格も高くなります。

しかし古材を利用するなど工夫すれば、お金をかけなくても無垢の良さを味わうことは可能。

加工が難しいこと

無垢材の加工の難易度は、使用される木材の種類、厚さ、硬さなどによって異なりますが一般的に無垢材は柔らかい木材よりも加工が難しく、硬く密度が高い木材は特に難しいとされている。

無垢材の加工において考慮すべきいくつかの要素はこちら

  1. 木材の種類・厚さ
    硬くて密度が高い木材や厚い板材は加工が困難で、特殊な工具や技術が必要
  2. 形状
    複雑な形状を持つ場合も切削や研磨が困難であり特殊な技術や工具を使用する必要がある
  3. 精度
    家具や建具などの正確な寸法や形状で精度が求められる場合も高度な技術や設備が必要

無垢材の加工は一般的に手間がかかる反面、高品質で美しい仕上がりを得られ耐久性や独自の風合いを持っているため、多くの人にとって価値がある素材と考えられています。

湿気や温度変化に弱いこと

無垢材は湿度や温度変化に敏感で、変形や割れ、反り、カップなどの問題が起こることがあります。

歪みが生じることで軋みなどに繋がる床材や建具に利用する場合は注意が必要。

耐久性に限界があること

無垢材は耐久性が高いとされますが傷や汚れが付きやすいため長期的な使用や頻繁な使用により、傷や汚れが目立ってくることも。

重量があること

竹や杉・桐・などもともと軽い木材もありますが、日本の家具は軽くて薄い材料を使用しながら強度を保つために構造の工夫がされています。

しかしウォルナットやオークは強度がある分、重量があり取り扱いに注意が必要。

木目のばらつきがあること

木材の種類によって木目が異なるため、揃いの良い商品を作るのが難しいことがあります。

以上のように無垢材には高価であることや、湿気や温度変化に弱いこと、耐久性に限界があることなどのデメリットがあります。

しかしその風合いやデザイン性、環境性、そして再生可能な資源であるという点など、メリットも多くあり適切なメンテナンスを行うことで長期的な使用も可能

住宅で使われる無垢材の種類たち

建物で使われる無垢材の種類は、地域や時代によって異なりますが一般的には以下のような種類があります。

国内産の木材

中には希少価値の高い木材も。

  • 杉(すぎ)
    日本で最も広く使われる無垢材の一つで、比較的柔らかく加工しやすく軽量で安価。柱や壁・天井などの構造材・床材にも使われている
  • 桧(ひのき)
    耐久性が高く、香りが良いことから神社仏閣や茶室などで使われることが多い。ヒノキも床材や建具にも使われる。
  • 榧(かや)
    桧と同様に耐久性が高く、美しい木目と艶があることから茶室の建具や香合、盆栽台などに用いられる。
  • 樟(くすのき)
    防虫効果が高く特有の香りがあることから、箪笥や衣装ケース、床材にも使われる。
  • 楠(くす)
    樹齢が古く重厚感があることから、茶室の建具や香合、仏壇、刀剣などに用いられる。

以上のような無垢材が日本の建物で多く使われています。

ただしこれらの木材は希少価値が高く価格も比較的高めなことと、最近では国内産の木材が少なくなっていることから、輸入材が多くなっています。

輸入木材

よく使われる無垢材には海外種も多いです。輸入無垢材の種類は多岐にわたりますが、代表的なものをいくつか挙げてみます。

  • アメリカンチェリー
  • ホワイトオーク
  • レッドオーク
  • メープル
  • ウォールナット
  • マホガニー
  • ティーク
  • ローズウッド
  • エビノス
  • カリン

これらの材料もそれぞれ特徴的な色や風合い、木目があり、高級家具やインテリア、フローリング、建築材料などに利用されています。

フローリングに使える無垢材

フローリングに使われる無垢材は木目や色合いの美しさ、耐久性、加工しやすさなどが求められるため、種類や品質によって異なります。代表的なものを以下に紹介します。

  1. オーク(Oak)
    硬度が高く、傷つきにくく加工しやすいことからフローリングに広く使われている。木目が美しく色も豊富で様々なインテリアに合わせることができる。
  2. ホワイトアッシュ(White Ash)
    強度に優れ、耐久性がある。木目も美しく白っぽい色合いが特徴で北米を中心に生産されている。
  3. メープル(Maple)
    硬度が高く、耐水性にも優れているため水まわりのフローリングに適する。
  4. ウォールナット(Walnut)
    木目が美しく、深みのある色合いが特徴。インテリア性に優れており高級感のある空間に最適。
  5. キリ(桐)
    日本の伝統的な木材で、耐久性がありながら軽く、柔らかい素材。色合いが白く、細かな木目が特徴で日本の和室や洋室などに広く使われている。

以上のように、フローリングに使える無垢材は種類が豊富でそれぞれ特徴があります。

テーブルに使われる無垢材

テーブルに使われる無垢材には、木目や色合い、耐久性などが求められます。

代表的なものを以下にご紹介。

  1. ウォールナット(Walnut)
    高級感があり、木目が美しく、深みのある色合いが特徴。硬度が高く、耐久性に優れているためテーブルに最適。
  2. チェリー(Cherry)
    木目が美しく、赤みのある色合いが特徴。硬度はウォールナットよりやや低く、傷つきやすいため注意が必要だが風合いが良く高級感がある。
  3. メープル(Maple)
    硬度が高く、耐水性に優れているためキッチンテーブルなど水まわりのテーブルに適している。木目が美しく白っぽい色合いが特徴。
  4. オーク(Oak)
    硬度が高く、傷つきにくく加工しやすいことからテーブルに広く使用されている。木目が美しく、色も豊富であるため様々なインテリアに合わせることが可能。
  5. マホガニー(Mahogany)
    赤みのある色合いが特徴的で、高級感がある。硬度が高く、耐久性に優れているため、長く使えるテーブルに最適。
  6. パイン(Pine)
    柔らかくて軽量なため、加工しやすく比較的安価。

以上のように、テーブルに使われる無垢材は種類が豊富で、それぞれ特徴があることがわかります。

ただし天然素材であるため、適切なメンテナンスが必要な点は木材の種類によらず変わりません。

建具に使われる無垢材

建具に利用される無垢材はこちら。

  1. 桧(ヒノキ)
    耐久性に優れ、しなやかで美しい木目が特徴的。主に玄関ドアや建具、床材として使用される。
  2. 檜(ヒノキ)
    桧と同じヒノキ科の樹種で、美しい木目と色合いが特徴。建具や内装材として幅広く使用される。
  3. メープル(Maple)
    色白で硬質な木材。室内ドアや建具だけでなく家具、楽器の材料としてもよく見かける。
  4. ウォールナット(Walnut)
    濃い色合いで美しい木目が特徴的な木材で、高級感がある。
  5. チーク(teak)
    耐水性・耐久性に優れ、屋外の建具や床材としても使用される。
  6. オーク(Oak)
    硬質で強度が高く、主に室内ドアや建具、家具、床材として使用される。
  7. 樺(カバ)
    緻密な木目と美しい茶色が特徴的な木材で高級感があり、家具にも使用される。

それぞれ独自の風合いや特徴を持ち、高級感や耐久性など建具としての機能性に優れています。

ただし無垢材は個体差が大きく価格も高めになることが多いため使用に際しては注意が必要。

外部に使える無垢材

外部に使える無垢材には、耐久性や耐候性が求められます。

一般的に外部で使われる無垢材の代表的な種類を見てみましょう。

  1. シダー(Cedar)
    木目は色合いが赤みがかった薄茶色で、耐腐朽性や防虫性が高いことが特徴。外壁材、サイディング、屋根材などに使われる。防蟻性もあるため、屋外での建築や造園用途に適する。
  2. レッドウッド(Redwood)
    耐腐朽性や耐火性が高い。比較的柔らかく加工が容易であるため、外壁材やデッキ材などに適している。腐食や虫害に強く造園用途にもよく使われる。
  3. アカシア(Acacia)
    アジアやオーストラリア原産の広葉樹で、耐久性が高く屋外家具やデッキなどに使われる。

それぞれ耐久性や耐候性に優れた素材であることが特徴です。

実際に無垢材を選んだ人の声

新築に無垢材を使った人の感想を見てみましょう。

木目の綺麗さと天然の風合いのおかげで高級感があります。

無垢材は加工や接着剤を使わず一枚板で作られているため、耐久性が高く長持ちしています。

天然素材なので再生可能な資源であるため環境にやさしく、DIYなど自分で再利用も可能です。

表面に保護剤を塗ることで、汚れや傷を防ぐことはできるが定期的なメンテナンスが必要で少し手間がかかる。また、傷など気にされる方は普段から気を遣うかもしれません。

無垢材は、高級感があり使い心地にもかなり惹かれたが、やはり他の素材に比べてコストが高いものが多かった。

高級感や耐久性が高い一方、メンテナンスやコストが高いという点についてはよく言及されます。

また、多少の傷や経年劣化を味わいとして楽しんでる方も多い印象です。

ひぐちにちほさんのマンガ「結婚する予定もないから、好きなように家建てちゃいました。」に登場する床材はロシア松

ひぐちにちほさんはご存じですか?

この方は新築のいたるところに古材を利用されているのですが、床材は幅の広いものを好みロシア松を利用したと書いていました。

ロシア松とは、主にロシア原産の針葉樹で北米やヨーロッパでも広く栽培されている木材。

別名「シベリア松
材質としては硬く強いため、建築材・家具・パレット・木工品と広範囲に利用されています。

抗菌・防虫効果があるため、加工された製品にも向いているのです。

比較的安価で入手しやすいため、DIY材料としても人気。

おわりに

無垢材に限らず木は湿気の影響を受けやすく軋みが生じることもあります。

木が持つそれぞれの性質をよく確認しながら、ぜひお気に入りの一枚を見つけてください。

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