腰壁とは。キッチンを彩る。

腰壁とは

打ち合わせ中に何気なく使ってしまう言葉、〇〇壁。
腰壁、垂れ壁、袖壁と色々あります。

腰壁とは、腰あたり（120㎝程度）までの壁のことです。キッチン廻りの壁と聞くと想像ができるのではないでしょうか。

• 「垂れ壁」は天井から50cmほど垂れている部分を言います。そのままですね。
• 「袖壁」も言葉通り、壁から少し出ている壁を言います。

知ってしまうと玄関のドアだから、「玄関ドア」と言う位そのままのネーミングです。
しかし初めて聞くと、何のことかしら？となるお客様が多いのでぜひ頭の片隅に置いて打ち合わせに向かいましょう。笑

笠木

腰壁上部の板の部分は「笠木」と呼びます。

色は各メーカー多彩です。建具と同様に木目と無地バージョンかあります。床やドアと同色にすると、統一感が出ますね。

キッチンの腰壁

よくあるのが、キッチン前に付ける腰壁です。
I型、Ⅱ型、ペニンシュラ型等の壁から横に出ているキッチンは、
キッチン裏側が見えてしまうためここに腰壁を設置し隠します。

メリット

腰壁は何のために設置するのか。メリットについて考えてみました。

手元が隠せる

管理人はこれが一番のメリットだと思いお客様にお話しますが(笑)、みなさんはどうでしょうか？
料理中ってキッチン散らかりがちですよね。また、包丁さばきなどあまり見られながらするのはちょっと、、、と思うことありませんか？

特に、来客が多い方などは検討してもいいのではないでしょうか。

物が置ける

ふざけておりません。真剣です。笑
キッチンの手前に笠木があると、食器や食品を咄嗟に置けて便利です。

笠木の幅も選べるので大きくすれば花瓶も置け、キッチンに彩りも増えます。
カウンターと一体化した設計事例もありますね。おしゃれです。
キッチン側で料理中の人と隔たりのない空間も良いですね。

手摺代わり

キッチンに咄嗟に手を置けたり、体重をかけれることもメリットですね。

高齢者など、手摺が増えるのは良いことだと思います。
その場合はコケてしまう可能性を減らすため腰壁の足元に物を置くのは避けましょう。

デザイン色々

腰壁部分は、壁紙を変えてアクセントカラーにしたり、コンクリート風に塗装するのもおすすめです！

「モールテックス」が色も選べるのでご希望される方もいます。
均一ではない、絶妙な模様で味が出ます。ここで大工さんの腕とセンスが光りますね。

腰壁の色選定は、キッチンの天板に合わせたりカウンターに合わせたり敢えてアクセントカラーにして個性を出すこともできます。

木目シートを貼ったり、実際に板を貼ってしまうのもオリジナル性が出て素敵ですね。

１つチェックしておくと良いのは、前にカウンターがある場合同じ木目でも赤っぽい茶色、黄色っぽい茶色となると違和感が生じますので、気になる方はその辺りも意識して選ぶと良いですよ。
ここは笠木の色、模様との相性も見ておきましょう。

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番外編

実は「腰壁」と呼ばれるものはもう1つあります。
検索するとこちらだけ出てくる場合もありますので、確認しておきましょう。

もう一つの腰壁

病院などの廊下で見るあれ。

壁の下部分に装飾が付いている場合もあります。
この装飾部分を「腰壁」と呼ぶ場合もありますので確認しておきましょう。

メリット

壁の下の方は汚れやすいので、汚れや傷防止になります。巾木と同じようなメリットが挙げられます。
例えば病院など担架がぶつかるなど、よく当たる場所、汚れやすい場所でよく見かけます。

装飾の場合は組み合わせや色により、洋風ですごくかわいくなるのでお好みで設計するのもありですね！
「トイレだけ腰壁付けたい！」という方もいらっしゃいます。

＼「巾木」についての記事はコチラ！／
【巾木】はばきって必要？なんのためにある？

おわりに

今回は腰壁についてのお話でした。
キッチンの腰壁を検討している方が多そうですね。
何か参考になった部分がありましたら幸いです。

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